(( では、皆さんには始めに護心術を身に付けて頂きます。これが完璧に出来ないと潜心術を教える事は出来ません))
◎カリキュラム
護心術(一種)の国家検定資格、潜心術(一・二・三)の国家資格があり
年に2度ある試験で合格し資格を取得できれば、次の段階の講義に進める。
就職で有利に働く資格を取得する為、講義を受ける者も居る。
【護心術】
[座学
精神、魂の論理について
アリストファネス曰く、肉体に結び付いている精神には大きく3つの階層があり海に例えるなら
第一層、表層(感情、思考)→浅瀬第二層、中層(記憶)→沖
第三層、深層(秘められた感情、記憶、人格、全て…秘匿領域、深淵とも言う)→深海
自身ですら覚えていない情報も深層には滓のように沈んでいて、それを得る為には深く潜る必要があるがそれには術者の命の危険を伴う。
護心術では、自身の正しい精神の有り様をイメージする事が大事。
((波の無い静かな海を思い描くように))
[実技]
精神統一、瞑想、座禅、思い思いの方法で自身の魂の輪郭を掴む。
アリストファネスは、コツを掴めるように精神感応を使い誘導する。
【潜心術】
座学は護心術の際に教えるものが基本であり極意。講義では実技が主体となる。
表層(感情、思考)までの潜心術を潜心術(一)
中層(記憶)までの潜術を潜術(二)
深層(秘匿領域、深淵)までの潜心術を潜心術(三)
各々、段階別に講義をする。
[実技]
受講開始と共に5分間の護心術による精神統一の時間がある。
潜心術(一)…アリストファネスが渡す魔法生物をパートナーとして潜心術の鍛練を積む。(この魔法生物は側に居る生物の心を読み模倣する。
心の鏡のような性質を持っている)
潜心術(二)..潜心術(一)の鍛練に加えて、学園内外で同意を得た人間に潜心術で記憶を見させてもらう。
潜心術(三)…この段階になると受講生が極端に減り、ほぼ一対一での講義となる。
初回の講義..三者以上面談、受講する生徒は自身の大切な者(物でも良い、複数あっても良)を呼び面談する。他者との繋がりは潜心術で深く潜る際に現世との命綱になる為、その存在の確認、そして万が一の場合の説明を含め生徒の命を預かる了承を得る。
潜心術(二)までと違うのは、心の深層に潜る為には精神を肉体から離脱させる必要がある。
瞑想に加え、アリストファネスが手を取り精神を肉体から離す手助けをする。
法的機関からのアリストファネスへの協力要請があった際、それに同行する校外学習もある。
精神感応による念話…潜心術を極めた者に発現する事がある。
原理は不明だが、深層(深淵)を覗く事が自身の精神感応の拡張に影響するようだ。
◎資格について
国家検定資格、国家資格、共に教育を担当した教職員以外の潜心術資格保持者(国家機関から
旋された人物)が試験官を担当する。
試験会場は毎回違う。
●護心術国家検定資格
試験内容
試験官からの潜心術を護心術で防ぐ→記憶、感情を読ませなければ合格。
•潜心術(一)国家資格
試験内容
試験官が用意した生物、人物に潜心術を行使し、感情、行動を予測し言い当てる。
教育担当した教職員以外の潜心術の資格保持者が試験官となり判断する。
●潜心術(二)国家資格
試験内容
試験官が用意した生物、人物に潜心術を行使し、記憶を読み、試験官の問いに正しく答え
る。
教育担当した教職員以外の潜心術の資格保持者が試験官となり判断する。
●潜心術(三)国家資格
試験内容
試験官が用意した人物(犯罪者、精神疾患者)に潜心術を行使し、試験官が先に提示した必要な情報を得て戻る。
(試験は毎年危険を伴う為に、アリストファネスも同席する)
護心術、潜心術(一)(二)(三)の順に習得する難易度が高く、素質の無い者は最終まで会得出来ず脱落するケースも多い。
その為、各々の段階を習得出来た事でも十分な素養を認めイルカ座のバッジを授与している。
護心術の会得で白い石のバッジ
潜心術(一)で銅
潜心術(二)で銀
潜心術(三)で金
潜心術は極める過程で肉体から精神を離脱させ
相手の精神の深奥に潜る為、相手の精神に捕らわれ帰れなくなり死亡する事故が過去にはあり、法律で禁止にすべきという声が出たこともあった魔術であった。
現在、アリストファネスが直接師事している場では深く潜り過ぎた精神体を精神感応を用いて連れ戻す方法を取ることで死者を出さずに済んでいるらしい。
(( 護心術を極め自身の魂の輪郭を捉え、心を制御する…それは、他人の心に潜る時に皆さんを助ける命綱になります。
でも、もし命綱を離してしまっても私が助けに行きますから….大船に乗った、いや、イルカの背に乗ったつもりでいてくださいね ))
潜心術(三)の試験、術を行使する相手が罪人…なのは、基本的に秘匿層に干渉するのは法に触れる云々+実際に行使する多くの場合が、加害者(護心術を使える魔法使い)やその被害者で、法で裁く為の証拠提出、余罪究明の為であるからです。
重罪人は深層の精神も加害性を備えている場合があり非常に危険。
潜心術(三)の資格保持者自体少ないですが、罪人を相手取る仕事では心を病む者も多く現場では常に人手不足に悩まされており、教職のアリストファネスにも声がかかる事があります。
追記、護心術を使う術者相手、または潜心術者同士で術を行使した場合は、精神力が強い方が精神を掌握する事が出来ます
