国ごとの特色
海に囲まれたエルの大陸はその特色ごとに8つの国に分かれていました。
それぞれに色の名前がついています。
まず1つ目の国は一番西側の『紅遥(くよう)』
レディアとも呼ばれている砂漠の多い地域です。
技術力は高くなく人口も国土に対しては少ない国なので
オアシスをめぐって南北にわかれた内戦が長く続いています。
2つ目は紅遥の南に位置する『緑雨(りょくう) 』
別称でグラヌと呼ばれることもあります。
土地の9割が森林地帯で殆どの地域には常に雨が降っています。
建物などの老朽も早いので人間が住むことは難しいでしょう。
代わりにドライアドなどの精霊に近い者たちや獣人などが多く生活をしています。
3つ目は1番広い国土を誇る中央都市の『黄都(おうと)』
イエロとも呼ばれているここは活気のある賑やかな街が多く存在します。
国立図書館や魔法学校など教育のための施設も充実しているので移住者も多く人口の1番多い国です。
黒翼と国境を争っているので唯一軍隊を持っている国でもあります。
黄都の北東に隣接している小さな国は『紫奏(しそう) 』
パルプアの別名で呼ばれる1番小さな国でありながらどこよりも影響力のある国です。
各国の首脳会議などが行われる場所であり、とても大きな迎賓館があります。
貴族都市とも呼ばれていて白苑の技術で難攻不落の国とも呼ばれています。
こちらは『橙吏(とうり) 』
別称オラージュ。
隣接するどの国とも友好的なので商売が盛んにおこなわれる商業街。
本来は黄都の町の一部だったのがあまりにも交易が盛んだったので数年前に国として認められました。
南の小島への連絡船なども橙吏から出ていることがあるので冒険をするならまずは立ち寄って間違えのない場所だと言われています。
黄都の南側に位置する国は『藍宵(らんしょう)』
山の多い山岳地帯でセレストとも呼ばれています。
地脈の変化により魔法鉱物が多く取れるので
炭鉱が盛んでドワーフなどの種族が多く住んでいます。
こちらのギザギザが多くある国は『黒翼(こくよく) 』
ブラケストとも呼ばれています。
荒野や火山地帯、雪山など過酷な地形が多く巨人族や鬼、戦闘力の高い獣人などが多く住んでいます。
「奪うことが正義」という考えが多いので各地で紛争が起きています。
特に群れを成して国境を守っている黄都の住人を嫌っている種族が多いようです。
雪山の奥地は雪の精霊すら生きることができない最果ての地と称される場所もあるようです。
最後は完全人工島の『白苑(はくえん) 』
ホワイルとも呼ばれていて名前の通り真っ白な国です。
技術力が異常に発達していて島全体がドームのようなものでおおわれています。
自動学習機能や2足歩行ロボットなどが当たり前に存在していて食べ物すらすべて自動で作られているので生物が労働をする必要はありません。
研究者などが多く住んでいて紫奏が主なお得意様のようです。